AIが作ったEAは「結果を疑う」|チャートに描かせる・同じ指摘が続いたら道具を疑う確認方法

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どうもこんにちは。戦術トレードラボのラボ長です。

AIにEAを作ってもらうと、驚くほど簡単に「それらしいもの」ができあがります。
説明も丁寧で、「ご指摘のとおり修正しました」と自信満々に返してくれる。

でも、それが本当に自分の言ったとおりに動いているかは、別の話です。

私はプログラミングほぼ素人の兼業トレーダーで、Claude Codeを使って自分の手法をMT4のEAにしています。
コードは読めません。だからこそ、出てきた結果を自分の目で確かめる方法を、失敗しながら少しずつ増やしてきました。

この記事では、AIにEAを作らせるときに私が実際にやっている「結果を疑う」ための確認方法を、7つにまとめます。


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なぜ「結果を疑う」が一番大事なのか

AIでEAを作るときの落とし穴は、大きく3つあります。

  1. 会話で伝わったことと、コードに入ったことは別物
    AIは会話の上ではとても的確に返してくれます。でも、コードの中では別の解釈で書かれていることがあります。
  2. AIはこちらの指摘に、素直すぎるほど応える
    前提が間違っていても、指摘に合わせて「直して」くれます。その結果、間違った方向にまっすぐ進むことがあります。
  3. 非エンジニアは、コードを読んで確かめられない
    だから、結果(売買の場所、件数、損益)から確かめるしかありません。

裏を返すと、結果を確かめる方法さえ持っていれば、コードが読めなくてもEAは作れます。
ここからが、その方法です。

確認方法1:売買した場所をチャートに描かせる

一番の基本です。
EAができたら、まずエントリーと決済の位置を、チャートに矢印や線で表示させます。

MT4なら、ストラテジーテスターの「ビジュアルモード」でテストを再生すると、EAが売買する様子を1本ずつ見られます。
テストが終わったあとに「チャートを開く」を押すと、売買の矢印が付いたチャートも確認できます。

見るポイントは、次の3つです。

  • 自分なら入る場所で、入っているか
  • 自分なら入らない場所で、入っていないか
  • 損切りと利確が、自分の考えている位置にあるか

私の最初のEAは、会話では完璧に伝わっていると思っていました。
ところがチャートに描かせると、エントリーも決済もチグハグ。数字だけ見ていたら、気づけなかったと思います。

確認方法2:途中の判断も、色分けして描かせる

売買の場所だけでは、「なぜそこで入ったのか」までは分かりません。
そこで私は、EAが途中で何を判断しているかも、色付きの線でチャートに描いてもらいました。

たとえば「いま上昇と見ているのか、下降と見ているのか」「どの高値・安値を基準にしているのか」を色で分けて出してもらう。
EAの「頭の中」が見えるようになると、どの段階で自分とずれているのかが分かります。

結果だけを見て「なんか違う」と言うより、ずっと具体的にAIへ伝えられるようになりました。

確認方法3:自分の「正解」を先に作って、一致する数で測る

EAの成績(損益)は、相場の偶然でいくらでも上下します。
だから私は、成績より先に「自分の手法どおりに動いているか」を測るようにしています。

やり方はシンプルです。

  1. 過去のチャートに、自分ならここで入る、という印を手で付ける
  2. EAを動かして、印と同じ場所で入れた数を数える
  3. 何かを変えるたびに、この数が増えたか減ったかを確かめる

実際に私は、チャートに34か所の印を付けていました。
EAの一番の土台だけで動かすと、そのうち25か所が一致。
ところが、AIが良かれと思って足した仕組みを1つ加えただけで、一致は0〜2か所に落ちていました。

しかもその上に、さらに改善を重ねて「こっちの方が成績がいい」と比べていたんです。
どれも私の手法をやっていないもの同士の比較でした。(詳しくは第6話に書いています)

それ以来、足すのは1回に1つ。足すたびに印との一致を確かめる。これが私たちのルールになりました。

確認方法4:同じ指摘が3回直らなければ、「道具」を疑う

これは、私が一番痛い目にあった話です。

EAの判断をチャートに描かせて、「この線、近すぎない?」と何度伝えても直らない。
AIは指摘に合わせて設定を厳しくしていき、最後にはEAが1回も判定を出さなくなりました。

原因は、EAではなくチャートに線を描く側のプログラムでした。
しかも、バグが3つ重なっていた。私は、ずれた絵を見ながら、正しいEAを壊していたんです。(第5話)

こんなサインが出たら、EAではなく「見せ方」を疑ってください。

  • 同じ指摘を何度しても直らない
  • 直ったり、直らなかったりする(時々合うのが一番あやしい)
  • 線や印が、高値にも安値にもくっついていない「何もない所」に浮いている

そのときは、AIにこう聞いてみるのがおすすめです。
「EAを直す前に、この表示そのものが正しいかを確かめてください」

確認方法5:「なぜそうなった?」を、中身ごと出させる

おかしなトレードを見つけたら、AIの説明をそのまま受け取らずに、判断の中身を1つずつ出力させます。

私の場合、ありえないほど近い位置で損切りされているトレードがありました。
AIの最初の説明は「その場面では指定の水準がなかったので、代わりを使いました」。

でも、相場の形から考えて、ないはずがない。
「無いわけがなくない?」と言い返して中身を出してもらうと、ある時間足の判定が、テストの最初から一度も動いていなかったことが分かりました。

ここで大事なのは、自分の相場観からくる違和感を、遠慮せずに言うことです。
コードが読めなくても、「トレーダーとしてありえない」は判断できます。

ついでに、判定が動いていないまま売買しようとしたら警告を出す仕組みを入れてもらいました。同じ見落としを、次からはEA自身が教えてくれます。

確認方法6:2つの方法で計算して、同じ答えが出るか見る

ひとつのやり方で出た結果は、そのやり方にバグがあれば一緒に間違えます。
そこで、別々の方法で同じものを計算して、答えが一致するかを確かめます。

私は、手法の売買をシミュレーションする仕組みと、実際のEA(MT4のストラテジーテスター)の両方で同じ期間を動かしました。
エントリーは14件すべて一致。さらにその途中で、シミュレーター側のバグまで見つかりました。

「両方とも同じ答え」は、片方だけの結果よりずっと信用できます。
逆に、件数や損益が合わないときは、どちらかに思い込みかバグがあるサインです。

確認方法7:前提を、素朴に質問する

最後は、拍子抜けするほど簡単な方法です。
「これって、○○になってる?」と、前提をそのまま聞く。

  • 「これって複利きいてる?」→ きいていませんでした。ずっと固定ロットの数字を見ていました
  • 「なんで件数が合わないの?」→ 注文の出し方の違いで、入るトレードの数が変わっていました
  • 「金額でいうとどうなの?」→ 比率で見ると良かった組み合わせが、金額にすると逆効果でした

AIは、聞かれたことにはきちんと答えてくれます。
ただ、聞かれていない前提を、自分から言い出してくれるとは限りません。
素朴な質問ほど、大きな見落としが見つかる。これは何度も経験しました。


確認しやすいEAにしてもらう頼み方

確かめる手間を減らすために、作る段階でAIに次のことをお願いしておくと楽になります。

  1. 売買の位置と、途中の判断をチャートに描く機能を、最初から一緒に作る
  2. 判断の理由を、ログ(MT4の「操作履歴」タブ)に1行ずつ出す
  3. 判定が動いていない、データが足りない、といった異常は警告を出す
  4. テスト結果は毎回同じ形の表で出し、前回と並べる(損益、取引回数、最大ドローダウンなど)
  5. 何かを直したら、何を変えたかを一言で残す

「結果を疑う」チェックリスト

チェック見るもの
売買の場所をチャートで見たかエントリー・決済・損切り・利確の位置
自分の「正解」と一致する数を測ったか手で付けた印とEAのエントリー
変更は1回に1つだったか足すたびに一致数が減っていないか
同じ指摘が3回直らないとき、表示を疑ったか線が浮いていないか、時々だけ合っていないか
おかしなトレードの中身を出させたか判断の途中経過、使われている基準
別の方法でも同じ答えが出るか件数・損益の一致
前提を質問したか複利か固定か、金額か比率か、期間、データ

よくある質問

Q. コードが読めなくても、本当に確かめられますか?
A. 確かめられます。むしろ、コードを読むより「チャートで見る」「数を数える」方が、トレーダーには分かりやすいと思います。大事なのは、自分の相場観からくる違和感を信じることです。

Q. AIに「確認して」と頼めば、AIが自分で確かめてくれませんか?
A. ある程度はしてくれます。実際、AIが自分で間違いに気づいて報告してくることもあります。ただ、何を正解とするかはAIには分かりません。正解を持っているのは、手法を持っている自分です。

Q. 確認に時間がかかりすぎませんか?
A. かかります。正直、作る時間より確かめる時間の方がずっと長いです。ただ、確かめずに進んで後から全部やり直すよりは、ずっと早く済みます。

Q. バックテストの成績が良ければ、確認しなくてもいいのでは?
A. 成績が良いときほど確認してください。私は、手法どおりに動いていないEAの成績を比べて喜んでいたことがあります。成績の数字そのものの見方はバックテストで騙されないためのチェックリストにまとめています。

まとめ

  • AIが作ったEAは、会話ではなく結果で確かめる
  • 売買の場所と途中の判断を、チャートに描かせて目で見る
  • 自分の「正解」を先に作り、一致する数で測る。変更は1回に1つ
  • 同じ指摘が直らないときは、EAではなく表示を疑う
  • 違和感と素朴な質問は、遠慮なく口に出す

AIは、こちらが思う以上に素直です。
だからこそ、結果を疑う役目は、手法を持っている自分にしかできない。これが、AIとEAを作ってきての一番の実感です。

AIでEAを作り始める前の全体の注意点はAIでEAを自作する前に知っておきたい5つのこと、成績の読み方はEAの成績の見方もどうぞ。


関連: Claude CodeでEAを作る / バックテストと検証
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※本ブログの内容は私個人の経験にもとづくもので、将来の利益を保証するものではありません。投資は自己責任でお願いします。

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