AIでEAを自作する前に知っておきたい5つのこと|非エンジニアの兼業トレーダーが最初につまずいた所

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AIでEAを自作する前に知っておきたい5つのこと|非エンジニアの兼業トレーダーが最初につまずいた所

「AIを使えば、プログラミングができなくてもEAを作れるらしい」

これは本当です。私もプログラミングはほぼ素人ですが、Claude Codeを使って自分の手法のEAを作っています。

ただし、「作れる」と「使える」の間には、かなり大きな溝があります。
この記事では、非エンジニアの兼業トレーダーである私が、AIでEAを自作し始めて実際につまずいたポイントを5つにまとめました。

これからAIでEA作りに挑戦する方の、遠回りを減らせたらうれしいです。


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そもそもAIでEAは作れるのか

結論から言うと、動くEAは作れます。

以前の生成AIは、コードにエラーが多くて動かないこともよくありました。
最近のAIエージェント(ChatGPTのCodexや、Claude Codeなど)は、ファイルを作って、エラーを直して、テストまで回してくれます。

ただ、「動く」と「自分の思いどおりに動く」と「勝てる」は、それぞれ別の話です。
つまずいたのは、ほとんどがこの間でした。

1. 手法選びまでAIに任せない

最初に私がやったのは、AIに「世の中の手法から、いい感じのものを選んでEAにして」とお願いすることでした。

できあがったのは、移動平均線のクロスで売買する、教科書どおりのEA。
結果は、まったく使い物になりませんでした。

AIはコードを書くのは得意ですが、「どの手法なら勝てるか」を知っているわけではありません。
EAの中身になる手法は、自分で持っているものを使うのがおすすめです。
裁量で使っている手法がある方は、それをEAにするところから始めると、判断の基準がはっきりします。

2. 「伝わった感」を信じない。チャートに描かせて確かめる

自分の手法をAIに説明すると、会話の上ではとても的確に返してくれます。
「ちゃんと伝わっているな」と感じて、EAもすぐに完成しました。

ところが、エントリーと決済の位置をチャートに描かせてみると、まるでチグハグでした。

会話で伝わっていることと、コードに正しく入っていることは、別物です。
EAを作ったら、まず売買した場所をチャートに表示させて、自分の目で確かめる。
これがいちばん早くズレに気づける方法でした。

ひとつ注意点があります。私は一度、チャートに描く部分そのものにバグがあって、ずれた絵を見ながら調整を続けてしまったことがあります。
同じ指摘を何度しても直らないときは、EAではなく「見せ方」の側を疑ってみてください。

3. テスト環境と本番は、はっきり分ける

AIにテストを任せていたら、入金していない本番口座に、勝手につながろうとしていたことがありました。
入金していなかったので実害はありませんでしたが、ヒヤッとしました。

  • 最初は必ずデモ口座で動かす
  • テスト用と運用用で、MT4を分けて使う
  • 本番口座の情報は、AIが触れる場所に置かない

AIは優秀ですが、ときどき思いもよらない所に手を伸ばします。
事故が起きない環境を、先に作っておくのが安心です。

4. バックテストの成績は、まず疑う

EAができてバックテストをすると、プラスの結果が出ることがあります。
私も最初は「なんだ、簡単じゃん」と思いました。

ところが、データを細かいものに替えて再テストすると成績が大きく落ち、別の期間ではマイナスになりました。

バックテストで最低限チェックしたいのは、次の3つです。

  1. 細かいデータでテストしているか(MT4なら1分足のデータを使う)
  2. 作るときに見ていない期間でも崩れないか
  3. 大勝ちの数回を除いても、プラスが残るか

トレード回数が少ないまま出た「小さなプラス」は、特に信用しないほうが安全です。

5. AIは間違える。だから違和感は口に出す

AIは間違えます。
ただ、面白いことに自分の間違いに気づいて報告してくることもあります。

大事なのは、こちらが感じた違和感を、遠慮なくAIに伝えることでした。
「言ったとおりの損切りになっていない気がする」と伝えたら、実際に一部の判定がまったく動いていなかった、ということもありました。

AIにEAを作らせるときに一番大事なのは、正確に説明することよりも、出てきた結果を疑うこと。
これが、しばらくやってみての実感です。


AIへの頼み方のコツ

5つのポイントを踏まえて、実際にAIへお願いするときのコツをまとめます。

  1. ルールは箇条書きで渡す
    通貨ペア、時間足、エントリーの条件、決済の条件(損切り・利確)、ロットの決め方を、項目ごとに書きます。「いい感じに」「状況を見て」のような言葉は、AIが勝手に解釈してしまいます。
  2. 「分からないところは質問して」と最初に頼む
    AIは、あいまいな所を推測で埋めがちです。質問してもらうだけで、ズレがかなり減ります。
  3. 売買の位置をチャートに描く機能も、最初から一緒に作ってもらう
    エントリーと決済に矢印や線を出してもらうと、目で確かめられます。
  4. 直すのは1回に1か所
    まとめて直すと、どの変更で良くなったのか、どこで壊れたのかが分からなくなります。
  5. テスト結果は表で出してもらい、前回と比べる
    損益、トレード回数、最大ドローダウン(資金が一番減った幅)などを毎回同じ形で並べると、変化に気づきやすくなります。

MT4とMT5、どちらで作る?

国内のFX会社では、今もMT4を使えるところが多くあります。MT5は新しいぶん、バックテストが速く、複数の通貨ペアをまとめて検証しやすいのが特徴です。

AIはどちらの言語(MQL4 / MQL5)でも書けるので、実際にEAを動かす予定の証券会社が対応している方を選べば大丈夫です。
ちなみに私は、口座を持っている会社がMT4対応だったので、MT4で作っています。

費用の目安

項目目安
MT4 / MT5、デモ口座無料
AIツール無料枠はすぐ尽きるため、続けるなら月数千円程度のプランから(料金は各サービスの最新情報を確認してください)
VPS(EAを24時間動かすためのサーバー)本番で動かす段階になったら。月数千円程度が目安

最初はデモ口座と無料のツールで試して、続けられそうなら有料プランに切り替えるのがおすすめです。

始める前に用意するもの

用意するものひとこと
MT4(またはMT5)が使える証券会社のデモ口座まずはデモで。お金をかけずに試せます
MetaEditorMT4に付いてくる、EAを編集・コンパイルするソフト
AIツールChatGPTのCodex、Claude Codeなど。無料枠はすぐ尽きるので、続けるなら有料プランが前提です
自分の手法のメモ「どこで入って、どこで出るか」を言葉にしたもの。これが一番大事
検証する時間作る時間より、確かめる時間のほうが長くかかります

よくある質問

Q. プログラミングがまったくできなくても大丈夫?
A. EAを「作る」ことはできます。私もほぼ素人です。ただし、出てきたEAが正しいかを確かめる作業は、自分でやる必要があります。

Q. AIが作ったEAで勝てますか?
A. 分かりません。少なくとも私の場合、AIが選んだ定番の手法では勝てませんでした。「AIに任せたら勝手に稼げた」という話は、私は正直あまり信じていません。だからこそ、自分の手で試して、その記録をこのブログに残しています。

まとめ

  • AIでEAは作れる。でも「作れる」と「使える」は別
  • 手法は自分のものを使い、AIには作る作業を任せる
  • 売買の位置をチャートに描かせて、目で確かめる
  • テストと本番を分け、バックテストはまず疑う
  • 違和感は、すぐにAIに伝える

実際に私が2回心が折れた話は、連載の第2話に書いています。
そもそもEAを作ろうと思った理由は第1話からどうぞ。


関連: はじめてのEA開発 / Claude CodeでEAを作る

※本ブログの内容は私個人の経験にもとづくもので、将来の利益を保証するものではありません。投資は自己責任でお願いします。

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