AIにEAを作ってもらうときの頼み方|非エンジニアが使っている指示のテンプレート付き

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どうもこんにちは。戦術トレードラボのラボ長です。

AIにEAを作ってもらうとき、同じAIでも、頼み方しだいで出てくるものがまったく変わります。

私はプログラミングほぼ素人の兼業トレーダーで、Claude Codeを使って自分の手法をMT4のEAにしています。
最初は「いい感じに作って」と頼んで、思っていたのと違うものが何度も出てきました。

この記事では、実際のやりとりの中で身についた頼み方のコツと、そのまま使える指示のテンプレート4つをまとめます。
ChatGPTやCodexなど、ほかのAIでも同じように使えるはずです。


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なぜ頼み方で結果が変わるのか

AIは、あいまいな所を、推測で埋めて作ります。
しかも、埋めたことを言わずに、自信満々で完成品を出してきます。

私が一番やらかしたのは、あるインジケーターのサインを使った売買ルールを頼んだときです。
私の説明が「〜を超えたら」「いや、〜を割ったら」と3回変わり、そのたびにAIは何も言わずにEAも検証も作り直してくれました。

AIは悪くありません。悪いのは、自分の中で決まっていないことを、そのまま頼んだ私です。

つまり、頼み方のコツは「AIへの言い回し」より先に、頼む前に自分の中で決めておくことにあります。

頼む前に決めておく6つのこと

決めること例
どの取引ソフト用かMT4(MQL4)か、MT5(MQL5)か
通貨ペアと時間足どの通貨ペアの、何分足・何時間足で動かすか
エントリーの条件どうなったら買う・売るか
決済の条件損切り、利確、途中の決済をどうするか
ロットの決め方固定ロットか、資金の何%を1回のリスクにするか
やらないこと本番口座には触らない、勝手に条件を足さない、など

全部を完璧に決める必要はありません。
ただ、「ここはまだ決まっていない」と自分で分かっていることが大事です。決まっていない所は、決まっていないとAIに伝えます。

頼み方のコツ8つ

1. 最初に「前提」をまとめて伝える

いちばん最初のメッセージで、どのソフト用か、何をしてほしいか、何をしてほしくないかを伝えます。
特にMT4とMT5は言語が似ているので、ここがあいまいだとAIが混ぜてしまうことがあります。(MT4とMT5、EAを作るならどっち?)

2. 言葉で伝わりにくいものは、絵で渡す

「強いトレンド」「きれいな形」のような言葉は、人によって指す場所が違います。
私は、過去のチャートに自分で印を付けた画像を何枚も渡しました。言葉で10回説明するより、印1つの方が早く伝わります。

3. 「作る前に、理解した内容を箇条書きで返して」と頼む

いきなり作らせず、AIに一度、自分の言葉で言い直してもらいます。
ここで食い違いが見つかれば、作り直しの手間がまるごと省けます。
あわせて「分からないところは、推測せずに質問して」と頼んでおくと、あいまいな所を勝手に埋められにくくなります。

4. 直すのは、1回に1つだけ

「ついでにこれも」「あれも」とまとめて頼むと、何が効いて何が壊したのかが分からなくなります。
私はこれで、良かれと思って足した仕組みが、手法をまるごと壊していたことに気づかないまま比較を続けていました。(第6話)

5. 結果の「形」を指定する

テスト結果は、毎回同じ表の形で、前回と並べて出してもらいます。
私の場合、途中でAIの説明が独自の単位ばかりになって分かりにくくなり、「金額とパーセンテージもしりたい!」とお願いしました。それ以来、表はすべて円と%です。
自分が一番分かる単位で出してもらうのが、結局いちばん見落としが減ります。

6. 「何が出たら採用か」を、結果を見る前に決めておく

結果を見てから「これは良さそう」と決めると、偶然いい数字が出たものを選びやすくなります。
私は途中から、試す前に「この条件を全部満たしたら採用」と宣言してから回すようにしました。
たとえば「作るときに見ていない期間でも良くなるか」「複数の通貨ペアで同じ向きになるか」などです。これはAIにも伝えておきます。

7. 区切りごとに「まとめ」と「戻れる場所」を作らせる

AIとの会話が長くなると、前のほうで決めたことが抜け落ちることがあります。
私は区切りのたびに「一旦ここまで覚えておいて、戻れるようにして」と頼み、今の状態をファイルに保存してもらっています。
運用を始めるときには、設定の意味をまとめた1枚の運用メモと、EAの冒頭に日本語の説明コメントも書いてもらいました。AIのプランをやめたあとでも、自分で設定を変えられるようにするためです。

8. 長い作業を任せるときは、範囲を決めてから

Claude CodeのようなAIエージェントは、こちらが寝ている間にも検証を進めてくれます。
「色々試しといて!寝るし!」と頼んで、朝に結果を見るのは本当に便利です。

ただし、任せる前に「何を試すか」「どこまでやったら止めるか」「触ってはいけない所」を伝えておきます。
特に、本番口座やお金が動く所には、AIが触れない環境にしておくのが前提です。


そのまま使える指示のテンプレート

空欄(【 】)を自分の内容に置き換えて使ってください。

テンプレート1:新しくEAを作ってもらうとき

MT4用(MQL4)のEAを作ってください。まず作る前に、理解した内容を箇条書きで返してください。
分からないところは推測せずに質問してください。

・通貨ペア/時間足:【 】
・エントリーの条件:【 】
・決済の条件(損切り/利確):【 】
・ロットの決め方:【 】
・まだ決まっていないこと:【 】

守ってほしいこと:
・私が言っていない条件を勝手に足さない
・売買した場所と損切り/利確の位置を、チャートに表示する機能も一緒に作る
・デモ口座とストラテジーテスターでだけ動かす。本番口座には触らない

テンプレート2:修正を頼むとき

次の1点だけ直してください。ほかは変えないでください。
・直したいこと:【 】
・そう思った理由(チャートのどこを見て):【 】

直したら、前回と同じ表の形で結果を並べてください(損益は円と%、取引回数、最大ドローダウン)。
私の印との一致数も、前回と比べてください。

テンプレート3:結果がおかしいと思ったとき

【 】のトレードがおかしいと思います。私なら【 】で入る/出るはずです。
EAを直す前に、次を確かめてください。
1. チャートの表示そのものが正しいか
2. このトレードで、EAが判断の途中で何を見ていたか(使った基準を1つずつ)
3. 動いていない判定や、足りないデータがないか
原因が分かるまで、設定はいじらないでください。

テンプレート4:作業の区切り

一旦ここまでの状態をまとめて、あとで戻れるように保存してください。
・今のEAで決まっていること
・試してやめたことと、その理由
・まだ決まっていないこと/次にやること

やりがちな頼み方と、言い換え

やりがち言い換え
いい感じに作って条件を項目ごとに書いて、決まっていない所は「未定」と書く
もっと良くして何を、どの数字で良くしたいかを1つだけ伝える
全部直して1回に1つずつ。直すたびに結果を比べる
勝てるようにして判断の基準(何が出たら採用か)を先に決めて伝える
ちゃんと動いてる?売買の場所をチャートに描いて見せて、と頼む

よくある質問

Q. ChatGPTとClaude Code、どちらで頼むのがいいですか?
A. どちらでもEAは作れます。私がClaude Codeを使っているのは、ファイルを直接作ったり、テストを回したりまで任せられるからです。料金やプランは変わることがあるので、各サービスの公式サイトで確認してください。

Q. 英語で頼んだ方が、精度は上がりますか?
A. 私はずっと日本語で頼んでいて、困ったことはありません。言語より、条件があいまいでないかの方がずっと効きます。

Q. 指示は長い方がいいですか?
A. 長さより、抜けがないことが大事です。テンプレートの項目が埋まっていれば、短くても十分です。逆に、1回の指示にお願いを詰め込みすぎると、どれかが抜け落ちやすくなります。

Q. AIが作ったEAは、そのまま使っていいですか?
A. 必ず確かめてから使ってください。確かめ方はAIが作ったEAは「結果を疑う」にまとめています。

まとめ

  • 頼み方のコツは、言い回しより頼む前に自分の中で決めておくこと
  • 言葉で伝わりにくいものは、チャートに印を付けた画像で渡す
  • 作る前に理解した内容を返してもらい、分からない所は質問してもらう
  • 直すのは1回に1つ。結果は自分が分かる単位の表で並べる
  • 区切りごとにまとめと戻れる場所を作り、長い作業は範囲を決めて任せる

AIは、頼まれたことには驚くほど応えてくれます。
だからこそ、何を頼むかを決めるのは、手法を持っている自分の仕事。これが、AIとEAを作ってきての実感です。

AIでEAを作る全体の注意点はAIでEAを自作する前に知っておきたい5つのこともどうぞ。
私が最初に2回心が折れた話は、連載の第2話に書いています。


関連: Claude CodeでEAを作る / はじめてのEA開発
連載: 第2話 / 第3話 / 第6話

※本ブログの内容は私個人の経験にもとづくもので、将来の利益を保証するものではありません。各サービスの料金や機能は変わることがあるため、最新情報は公式サイトでご確認ください。投資は自己責任でお願いします。

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